2004年12月04日
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 いつのまにか秋も深まり、吐く息も白い季節、最期の月になった。
低気圧の雨も吹っ飛ばして飲み語らったわれら55歳の一つの楽しみ方。
50歳と60歳の中間・折り返し。生活の疲れ、仕事の憂さ、身体の異常等々そろそ ろ自己点検しつつも、まだまだ人生はリフレッシュ必要。
自然の時間は人し並に流れ去るがこうして同じ生理的時間を青春の始まりから共有し て来た我ら。
「よさん会」のここに来て、各々の秋の豊饒さを確かめ合うのも良かこっで、じっく りと自己や旧知を見つめ合うのも良し。
 ★老が恋わすれんとすればしぐれかな 
 ★父母のことのみおもふ秋のくれ
 ★門を出れば我も行人秋のくれ
いずれも与謝蕪村の深まり行く秋の句。
強情にも未練たらしくも秘めた恋心はまだ若 さの象徴だ。
が、心象世界の若さとは裏腹に肉体の衰えは誰でも進行する、燃える秋に 時雨さえも突然おとずれる。
田舎に残した老いたる父母も気にかかるが自分もいつの間にか人の親。
同窓に集った皆もいつか一人また独り去り行く。そんな秋・・

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